![]() ©「東北おんばのうた」製作委員会 シネマリーン特別上映 ドキュメンタリー映画『東北おんばのうた : つなみの浜辺で Songs Still Sung : Voices from the Tsunami Shores』 監督:鈴木余位 企画制作:新井高子 (2020年、80分、カラー、英語字幕付き) ビッグニュース! 山形国際ドキュメンタリー映画祭 アジア千波万波 1972本の応募作品の中から、日本作品では唯一本作が入選となりました! 岩手県大船渡市に住む5人のご年輩の女性に、『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未來社、2017年)の編著者で詩人の新井高子がインタビュー。おんばの自作詩歌、啄木短歌の土地ことば訳、さらに地元の愛唱歌が交響するなかで、それぞれの子ども時代、津波の体験、地方語の魅力が語られる。お年は79歳から100歳、なかには3度の津波を経験したおんばもいる。 監督の鈴木余位による、鮮やかな映像、繊細な詩情。アイオワ大学の協力で英語字幕も作られ、土地の響き溢れる語りは、国境を越える。 震災10年に向かって、ポエトリー・フィルムの傑作誕生! ●日時:8/28(土) ①11:00 ②14:00 ●会場:DORAホール2(53席) ●料金:1000円 ※高校生以下無料 ★新井高子さん(企画・製作)より かねてより土地ことばに興味をもっていたわたしと大船渡のおんばたちとのおつきあいが始まってから、かれこれ6年余になります。訪ねるときには、じぶんの住む横浜で買ったお菓子を携えますが、おんばたちのほうも、手作りのお漬け物などとともに待っていてくださる。そして、いっしょに「お茶っこ」をする。 そんなふるまいのなかから、上述した共同作業の本を作りましたが、文字領域が活動の場のわたしが、映画を企画制作したのは、声のことばのなかにある、おんばたちのこの上ない豊かさを伝えるには、映像がもっともふさわしいとごく自然に思えたからです。 これは、なんらかのテーマを究める、いわゆる「作品」というよりも、そのおつきあいの流れのなかからおのずと生まれ出た「産物」といったほうが、むしろしっくりくるような気もしています。監督の鈴木さんが、その機微を嗅ぎとってくれ、じつにほっこりと、しなやかな映画ができました。 東日本大震災はむろんのこと、人生で3度も津波を経験し、そのたびに家を失ったおばあさんもあります。その波瀾万丈は、どこか、恋多きひとの結婚と離婚に通じ合う気がしてなりません。それでも、美しい、離れられないと海辺に生きる姿は、大波ごとに、土地への愛をしんしんと深めていらっしゃる。人間の男とも結婚したけれど、海ともつがったおばあさんたち。 詩の書き手のわたしにとって、おんばたちの詩歌との出会いも嬉しいときめきでした。詩映像に秀でる鈴木さんによって、それを運ぶ極上の乗りものができたとも感じます。 三陸海岸のおんばの人生、そこからうるうると湧き出たことば、詩、うた、それを運ぶ声のいろ、しぐさ、目の愛くるしさが、ご鑑賞のみなさんの胸に届きますよう。 出演/スタッフ 撮影・編集・監督:鈴木余位 企画・制作:新井高子 出演:今野スミノ、三浦不二子、岩渕綾子、金野孝子、斎藤陽子、新井高子+大船渡のみなさん 制作協力:金野孝子、中村祥子、今野オワ子 企画協力:樋口良澄、中村祥子 題字:榎本了壱 スポンサーサイト
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